3月になりました
昨日の強風後は春の陽気
剪定作業も残すところ10本
二ヶ月間続いた作業なので
さすがに手首と肩と腰に痛みがあります
剪定終了後は作業をちょっとお休みし
体をケアします
昨年までは剪定終了後
農薬を散布していました
その農薬名は
「石灰硫黄合剤」といい
果樹栽培では必須の薬です
でも、今年は散布をしません
また薬をひとつ減らします
よく質問されるのですが
「なぜ東京でのOL生活を辞めて、農業を始めたのですか?」
と・・・
答えは
「自然に関わった仕事がしてみたかったから」
それ以上の理由は浮かびませんでした
でも
昨年、理由が分かりました
2008年頃から環境問題に興味を持ち始め
世の中に物質や情報が溢れ
それによる弊害が増えたと感じ
減らす暮らしを望んでいました
その時
洋梨栽培の話を頂き
せっかく作物を育てるなら
出来るだけ人間が手を出さず
木、本来持っている力で育ててみたいと
しかし
農業未経験でもあり
単純に農薬や肥料を減らすだけでは良品を育てるのは難しく
諦めかけていました
そんな時
数年間剪定が出来ずにいた和梨の木が
赤星病やカイガラムシに苦しんでいるのをみて
剪定だけはしてみようと思い
枝を切りました
その結果、病気が激減したのです
たった枝を切っただけで。。。
多分、風通しが良くなり光が入り
環境が変化した為だと思っています
動物は心地良い場所へ移動できますが
木は動けません
その為、良い環境を作ってあげるのが
人間の役目だと感じました
なので
人工的な物は減らし
土の中の環境は
落ち葉や草に整えてもらい
枝は私が管理し
風通し良い農園で
どれだけの果実が出来るかを
試す為に農業を始めたのだと
気づきました
まだまだ観察を続けていきたいと思っています
ペルーにて